吉祥寺の塾が提案する「日本語シャドウイング」

2017/12/27
自習室での学習風景

「日本語シャドウイング」

こんな言葉を勝手に使ってみました。ラフカディオ・ハ―ンの「耳なし芳一」の和訳を歩楽來の特別講師の先生がやり直してくれました。ハーンが日本各地の民俗・習俗を蒐集し、イギリス向けに文章で発信していた時代は明治の初期でした。そのころ、この芳一の話をしてくれた相手はきっと噺家のような人であったのではないかとの推測に基づいて、当時の日本語口調で語りとして翻訳しています。

「壇ノ浦の合戦と申しますと、もう七百年、いえ、もっと昔になりましょうか、下関の瀬戸で、言わずと知れた源平の、長く続いた戦いもこれにて決着と相成りまして、平家は滅亡したのですなあ。」という調子です。読み進めていくと、聴く方も読み上げるほうもリズムに乗ってどんどん楽しくなってきます。

初めのうちは子どもたちもどう読んでよいかわかりませんので、私が噺家になったつもりで、お手本を示します。一節読んではシャドウイングさせ、どんどんそれらしい口調になっていきます。小学6年生から中学1年生くらいで取り扱う教材で、言葉はとても難しいし、古語も出てきますが、マネしているうちに自然と意味も分かってきてしまうというのが、驚きの効果です。つくづく、言語というものは音から入って身に着けていくものなのだなあと再認識します。

こうして早いうちから古語を含む難解な文章でも、楽しんで口真似する経験を積むと、短期間でも言語の幅がぐっと広がります。極端な例では、耳なし芳一の朗読を終えた後、現代文のテストの得点が急激に上がったという生徒もいたほどです。

精度の低い読解問題が横行する日本の教育環境の中で、問題を解かせるより、ちゃんとした発音の日本語の朗読が圧倒的に能力を高めることが実証できたのではないかと考えております。

 

吉祥寺から10分 東大受験に強い個別指導塾 歩楽來 文責 佐藤