例文暗唱の効果的なやり方(1)

2017/12/29
本棚 歩楽來

 

「勉強しても、全然英語ができるようにならない」

「単語は覚えたけど、文法がわからなくて英語が苦手」

そんなふうに悩んでいるあなたは、ひょっとして、文法のドリルばっかり解いていませんか。

英語の勉強といえば、まず単語を暗記して、あとはひたすら文法の穴埋め問題を解くことだと思っていませんか。

中学ならそのやり方でもなんとかなったかもしれませんが、高校生になっても同じ勉強を続けていると、そのうちきっと英語が苦手になります。

 

英語の勉強でいちばん大事なのは、とにかくたくさん読むことです。たくさん読み、生きた文脈のなかでさまざまな表現に出会うことで、はじめて単語や文法の知識は身につくからです。英文法の学習は、英語を理解できるようになるための準備運動にすぎません。準備運動ばかりに時間を使って、肝心の長文読解の練習をやらないのは本末転倒です。

もしあなたが、中学校で習った英文法をしっかり理解できているなら、高3まで文法の問題集をやる必要はまったくありません。自分のレベルにあったリーダーを探して、わからないところを辞書などで調べたりしながら、その都度、文法の知識を増やしていくほうが良いでしょう。ですが、中学レベルの文法も怪しいということであれば、短期間集中型で、ひととおりの範囲をおさらいするというのもひとつの方法です。

その場合、「例文暗唱」というやり方がおすすめです。

例文暗唱とは、たくさん短い例文を覚えて、日本語訳を見たらすぐ英語が言えるようになるまで、なんども繰り返し声に出すトレーニングのことです。

 

たとえば、完了形なら

「僕はそこに行ったことが何度かあるよ。」→  I’ve been there a couple of times before.

「この本はもう読み終わりました。」 → I’ve already finished reading this book.

「それは僕がいままで読んだ中で最高の本でした。」 → It’s one of the best books I’ve ever read.

「彼には3か月も会っていない。」 → I haven’t seen him for three months.

「以前お会いしたことがありましたっけ?」 → Have I met you before?

「どのくらいここで働いているのですか?」 → How long have you worked here?

「―8月21日からです。なので、約4か月になります。」 → Since 21 August. So for about four months.

「彼女は一日中数学を勉強し続けている。」 → She’s been studying math all day.

「映画館に着いた時には、すでに映画は始まっていた。」 → When I arrived at the cinema, the film had already started.

「今日の午後10時までには、レポートを書き終わるだろう。」→ By 10 pm tonight, I’ll have finished this report.

 

このように10~20個の例文を1セットとして、日本語を見て、3秒以内に英語が言えるようになるまで何度も声に出して読みます。すべての例文を3秒以内に言えたら、次のセットに進みます。これをひたすら繰り返して400個の例文を覚えます。

この方法の良いところは

①問題集をやるより短時間で済む。

②文法書を読んだり講義を聴いたり必要がないので、独学に向いている。

③英作文ための基礎トレーニングになる。またモデル音声を使えば、リスニング力も向上する。

といった点が挙げられます。さらに、

④目標がシンプルで明確なので、英語の学習スキルそのものを身につけることができる。

というのも大きなメリットです。

たとえば、英語の学習に音読が効果的なことはすでによく知られていますが、普段の勉強に音読を活用できている人はなかなか多くいません。しかし、実際に例文の暗唱をやってみると、モデル音声を聴いて音読をするのと、ただ見て覚えようとするのでは、英語が頭に入ってくる感覚がはっきりと違うというのがわかります。

どう練習すれば、もっとスラスラ英語がでてくるようになるのか。いろいろなやり方を試しながら、自分にあった方法を見つけていく中で英語を学習していくスキルそのものを伸ばすことができるのです。

次回は、より詳しい暗唱トレーニングのやり方についてご紹介したいと思います。

 

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文責 荒井